ガチャへの課金を続けるとしても

ゲーム

はじめに

早く終わらないかなー。ガチャブーム。

今回はソシャゲのガチャについて思うことをつらつらと。

語尾やですます調が統一されていないのは仕様です。

特定のキャラが欲しくて課金しまくった結果,後悔してる人は多い。

僕の周りにも結構いる。

他方「まあ楽しめてるしそれはそれでいい」という人もいる。

価値観はそれぞれなのでとやかく言うつもりはありませんが,自分なりに払ったお金の分は楽しんでる,と胸を張って言える人って,何%くらいやろうか。

「好きなことにお金をかけて何が悪い!」という意見はご尤もやし個人の自由というのはその通りなんやけど,課金するにしても,ユーザーの側もちゃんと考えておいた方がいいとは思った。

コンプガチャは規制されたけど・・・

コンプガチャ規制の理由

コンプガチャが規制されたことを知っている人は多いと思う。

コンプガチャとは何か。

簡単に言えば,ガチャで出てくるキャラとかカードとか,特定の組み合わせが揃ったら(コンプリートしたら)別のキャラをプレゼントとか,ガチャのキャラが5体揃ったら合体できます,みたいなやつ。

このコンプガチャが,消費者庁の見解で,景品表示法違反に当たるということになったのが平成24年頃の話。

法律違反かどうかとか細かい話は置いといて・・・

そもそも,コンプガチャは何故規制されたのか。

ざっくり言うと,射幸心をメチャクチャ煽りやすく,ユーザーを爆死させるのに適し過ぎているから。

5個揃えればレアキャラゲットできる!みたいな場合,1個目は割とすんなり出る,2個目もそれなりにすんなり出る,3個目は結構頑張ったら出る,ぐらいのイメージ。

4個目はなかなか出ない。5個目は一点狙いになって相当確率は低くなる。

よくありそうな例

 

お,1個目が割とすぐ出てきた。

ラッキー。

 

・・・2分後・・・

 

 

お!

2個目も出てきた。

このペースでいけば案外揃えられるかもしれへんな。

狙ってみようかな。

 

・・・7分後・・・

 

 

3つ目が出てきた。

結構お金は使ってしまった。

 

でも,あと2個で全部揃う。

ここでやめたら,3つ揃えた意味がない!

(この辺で意地になり始めて感覚がマヒしてくる。)

 

 ・・・10分後・・・

 

めっちゃ課金したけど,やっと4つ目が出てきた。

 

あと1個で全部揃うからもう少しの辛抱やし頑張ろう。

 ・・・10分後・・・

 

出ない。あと1個が出ない。

2個目まではあんなに早く出たのに。

 

こんなはずじゃなかった・・・

 

 

でもここでやめたら全てが無駄になる。

だから早く出てくれ頼む!!

 

・・・20分後・・・

 

 

やっと出た・・・

でも○○万円もかかってしまった・・・

 

こんなに出ないってわかってたらやらなかったのに・・・

 

こんな流れが典型かと。

あくまで確率やからもっとうまくいく可能性もそりゃ一応はあるけどね。

コンプガチャの危険性

コンプガチャは,ユーザーの射幸心を煽るように,非常によくできている。

1個目から5個目まで,どんどん出てくる確率は下がっていく。

なのに,ユーザーは,「せっかくここまで揃えたんだからここでやめてレアキャラがもらえなかったら,今までの苦労は何のためなのか。」という思いが強くなっていく。

だからものすごい課金してしまう,という構造。

これが,規制されるまでは当たり前という恐ろしい状況だった。

ソシャゲ運営の問題点

さて,ここからが本題。

規制された結果コンプガチャは無くなったというだけで,規制がなかったら今でもソシャゲ業界はコンプガチャだらけだろう。

さてウメダルは何が言いたいのか・・・

それは,規制に反しないギリギリの方法でどこまでユーザーの射幸心を煽れるかということを,ソシャゲ運営側はメチャクチャ研究してるということ。

なかなか確率表記もされなかったぐらいだし。

確率を表記したら売上が下がるもんね。

Win-Winにならない

根本的な問題として,ガチャのシステムは,ソシャゲ会社とユーザーがWin-Winの関係にならないという点が挙げられる。

ユーザーに爆死してもらったら運営会社は儲かる。

他方,ユーザーがすぐにお目当てのキャラを引いてしまったら会社は儲からない。

だから,ガチャに頼った売上であれば,ユーザーの信頼を築いて長期的にソシャゲサービスを続けるのは,そもそも構造的に難しいという問題がある。

サービス終了時期は直前にしか公表されない

長期的にサービスを続けるのが難しいということは,ですよ。

いつサービス終了するかなんてわかんないよ?みんな。

サービス終了しそうってユーザーに気付かれたら売上は一気に落ちるから,運営が自分から「このサービスは3年で終了するつもりです。3年間は遊べるので課金お願いします。」なんて言うわけない。

精々「あと1~2カ月で終了します」ぐらいだろう。

サービス終了時に「あんなに課金したのに急にサービス止めやがって。金返せ。」っていくら言ったところで,返って来ませんよー。

資金決済法は一応あるけど,ガチャに使った分の魔法石とかコインとかは対象外だし,ほんの一部の未使用分だけです。

ユーザーの心構えとして

といった感じなので,ガチャで爆死して,運が悪いと思ってもしょうがない。

もちろんその場その場は確率であり運だけど,爆死する人がいなかったら会社は利益を上げられないので,どうユーザーを爆死させるかを一生懸命考えていて,それに引っかかったと思った方がいいんじゃないかな。

だから,ユーザーが納得のいくお金の使い方をさせてくれるなんて,ソシャゲのガチャに期待しない方がいいと思う。

課金したければするのは自由だけど,ソシャゲ運営側に射幸心をかなり煽られた状態でガチャを引いているってことは意識しといた方がいいと思う。

それでもやっぱりそのゲームが好きで,好きなキャラがいるなら好きに引いてもいいんだろうけど,確率ぐらいは冷静に見ておきたいよね。

金額の上限ちゃんと決めるて守るとかも大事。

この記事は全体的にソシャゲ運営会社批判みたいになってますが,すべてのソシャゲがそこまでじゃないだろうし,射幸心煽るのがダメかと言われると,それ自体がダメってわけじゃない。

あらゆる広告に言えることだけど,集客のための広告は大げさに書かない方が珍しい。

頑張ってソシャゲ作ってるって思えるところは応援したいし,お金を払いたくなる。

そんな会社もある。

だから本当に楽しくて,そのゲームや会社を応援したくて課金するのは全然いいと思う。

ただ,どうも,楽しくもなくなりイライラして「クソ運営」とか愚痴りながら「でも,ここでこのゲームをやめたら今までにかけたお金が全部無駄になる」と思いながら惰性で高額な課金を続けているユーザーが多いように思えてならない。

サービス終了時に「あのときにやめておけば」と思っても厳しいよ。

まとめ

「ここでやめたら今までの苦労が無駄になる」に憑りつかれないようにしたい。

引き際が肝心。

ガチャもそうだし,ソシャゲ自体もそうだと思う。

むしろ,「ここでやめたらこれ以上損をしなくて済む」という未来目線が大事だと感じている。

みなさんはどちらのタイプでしょうか。

「ここでやめたら今までの苦労が無駄だ」

という過去を見るタイプか,

「ここでやめなかったら大変なことになる」

という未来を見るタイプか。

過去と未来。どちらを重視しますかね。

願わくば,射幸心を煽って利益が上がるんじゃなくて,ユーザーが本当に納得してお金を払いたくなるようなゲームが増えたらいいな。

 

早く終わらないかなー,ガチャブーム。

コメント

  1. ゲームセンターあらし より:

    ゲーセンを盛り上げたいといってる人がガチャが駄目だというのは
    矛盾しているようですね。
    今のゲーセンにあるゲームはガチャと同じじゃないですか。
    昔からあるカードゲーム、三國志大戦や艦これアーケードはガチャそのものだし
    UFOキャッチャーなんて技術の介入があるとはいえ多くの人にとっては
    ガチャとかわりがない。
    配置やアームの強さがガチャでいう確率操作になるし
    メダルゲームなんて射幸心そのものじゃないですか

    これらを今のゲーセンから排除したらほとんど潰れるか
    プリクラ屋さんになりますね

    • ウメダル(umedhal) より:

      お読みいただき,コメントまでいただきありがとうございます。

      ゲーセンにあるゲームでもガチャみたいなものもそれなりにあると思いますし,仰る通り,メダルゲームなんかまさに射幸心そのものですね。UFOキャッチャーも「ここでやめたら今までの苦労が無駄だ」の典型ですよね。

      私も射幸心を煽ることやソシャゲのガチャ自体が悪いとまで思っているわけではなく,私自身,ガチャでテンションがメチャクチャ上がった経験をして楽しませてもらったこともあります。逆に思ったようなキャラが出ずイライラしたこともありますけどね・・・ですのでこの記事自体,自戒を込めてという面もあります。
      程度問題なのかもしれませんが,ソシャゲのガチャは金額が凄いことになってしまいますので,お金を使い過ぎたという後悔をしないよう,射幸心を煽られているということは意識しておいた方がよいのではないか,という考えです。

      格闘ゲームがメインのゲーセンは経営が厳しく,どんどん閉店してしまっていますよね。
      仕方ないのかもしれませんが,ゲーセンで格闘ゲームをプレイするのが好きな私としては寂しく思います。